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藍染めとは

藍染めとは

日本古来の伝統色「藍色」。

藍という植物から採れる自然の色で、海外では“Japan Blue”と呼ばれます。
単純に言えば「自然界の青」といったところでしょうか。

「青」は心を落ち着かせてくれる癒しの色です。
「自然界の青」である「藍色」にも同じことが言えます。

人が藍色を手にした時、なんとなく懐かしくて
和んだような気持になるのはこの為ではないでしょうか。

その「自然界の青」で染色を行うのが“藍染め”です。

日本人の心の中に生き付く和の心が求める“安らぎ”がここにあります。



泉屋染物店の藍染め

藍染

生地を天然藍の甕(かめ)に入れ、徐々に浸染時間を狭めながら8回浸染し、深みのある藍色に染め上げます。
真白だった生地も、藍甕から出すと黄緑色に染まっています。
染まった生地を均等に空気に触れさせて酸化させることで、徐々に美しい藍色へと変化していきます。
染め終えると、流水で余分な藍を洗い流します。
これにより、染斑のない均一な染めが出来上がります。
1回の藍染にかかる時間は約3時間半~4時間。
これを2日間行い、濃い藍色に染め上げます。

藍抜染

藍染が終わると、翌日以降に抜染(ばっせん)と呼ばれる作業を行います。
藍染された布に型を使って糊を置き、蒸気で蒸すことで、繊細な絵柄達を白く抜き出します。
当店の藍染めの藍色が一般的な藍染めよりも濃い色に染めてあるのは、抜染で抜き出した柄をよりいっそう引き立てる為です。

手描き染め(彩色)

ここからが職人の腕の見せ所です。
抜染が終わると、白く抜かれた柄に“手描き染め”と呼ばれる色付けが成されます。
何十本もある筆を使い分け、染料をその都度同じ色になるように調合し、一色一色丁寧に色を置いていきます。
相手が布なので、筆に含ませる染料が多すぎれば色がにじんでしまい、少なければかすれてしまいます。
とても神経を使う上に、同じことの繰り返しなので、非常に根気のいる作業です。
当店の藍染め商品は、店主によって1つ1つ丁寧に彩色されることで、他にはないオリジナルの商品になっております。

仕立て

抜染・彩色が終わった生地は、裏に芯布を貼ったり、商品ごとのサイズにカットして商品として仕立てます。
巾着類は仕立て上がった後に紐を通して玉を付けます。
出来上がった商品は、不良がないか確認しつつ、一つ一つ糸くずなどのゴミを取り除き袋に詰めていきます。

こうして出来上がった商品がお客様の元に届きます。


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